「残像に口紅を」読了

筒井康隆さんが1989年に発売した「残像に口紅を」を読みました。

作中の内容から五十音の言葉、例えば「あ」が消えれば「あんぱん」や「雨」などが消えていく言葉あそびの作品。

この作品は非常に漢字が多く、あまり活字が得意でない僕にとっては非常に読むのが大変でGoogle レンズを多用して読み進めた。

次第に消えてゆく五十音の言葉、徐々に世界に靄がかかっていくようなそんな作品だった。

言葉遊びの作品であるため、現実で起こり得ない事が発生していく。

それを恐らく作者の筒井さんは作中で色々な表現で言葉あそびを楽しんでいるように感じるものだった。

僕自身の好みになってしまうが、他の方へあまりおすすめするような作品ではないかもしれない。

作者が面白おかしくするために作品に手を加えていくような表現で言葉あそびに夢中になっているような感じ方をしてしまい、途中で読むのを辞めようか考えるレベルだった。

一応読み進めた以上、最後まで読んでおこうと思ったが、最後まで「そうですよね、そうなりますよね」といった捉え方をしてしまって面白さや感動といったものは無かった。

とはいえ様々な表現や現代ではあまり使わない漢字などが沢山出てくるため、勉強になる作品であった。

主人公の心情が文字として起こされている作品ではあるため、非常に心が豊かになるような感覚に浸ることができるのは事実で、作品は好みではないが、そういった意味合いでは十分に良い作品ではあった。

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